主宰者プロフィール

主宰:関直美 Naomi Seki

1964年11月27日 北海道帯広市生まれ

セントフランシス大学 心理学部卒業 (米国ニューヨーク)
裏千家茶道専門学校 研究科修了
東京藝術大学 音楽学部邦楽科卒業
同 大学院 音楽研究科修士課程修了
同 大学院 同    博士課程修了
音楽博士

能楽シテ方宝生流 職分
(公社) 能楽協会会員、(公社) 宝生会会員
宝生流第19代宗家宝生英照、第20代宗家宝生和英に師事
初シテ 平成21年2月 能「花月」
花月会 主宰

茶道裏千家 教授
(一社) 裏千家淡交会 特別師範会員、裏千家インターナショナルアソシエーション会員
裏千家業躰 金澤宗維師に師事

茶家に生まれ3歳の頃より茶道の手ほどきを受ける。
ニューヨークにて大学在学中に日本文化の奥深さを改めて認識し、能楽や茶道への関心を広げる。帰国後、茶家を継ぎながらも能への憧れを捨てきれず、1999年、東京藝術大学音楽学部邦楽科を能楽の専攻にて受験し現役合格する。その後、宝生流宗家より楽屋入りを許され職分となり、(公社)能楽協会に入会する。芸大での9年間の研究を終え、音楽博士の学位を得る。能楽師として舞台に立つ傍ら、一方では研究者として能楽の研究に勤しみ、玄人としては初めての音楽博士となる。また、茶道においては、1990年、国宝百済観音像のパリ、ルーブル美術館での展示に伴い、裏千家15世家元鵬雲斎大宗匠夫妻、法隆寺高田良信管長等と共に渡仏しシラク大統領夫妻臨席の下、開眼法要、献茶式を執り行う代表団の一員に選抜され、また、エジプト等諸外国においては駐在している各国大使等へ茶道のデモンストレーションを行い、洋の東西を問わず広く茶道の普及に貢献している。最近では宝生流企画公演「時の花」や舞踊家武原はんゆかりの六本木舞台「はん居」において茶席を設け、茶道愛好者等への能楽の普及にも尽力している。能楽堂で茶を呈するにより、能楽にも又茶道にも互いに良い作用を及ぼす事ができるのも、この独自の二つの文化に精通している故の事である。関直美のユニークでオリジナリティーに溢れた視点は、日本の伝統文化の中で生まれ育ちながらも、外国生活にて養った国際感覚に裏付けされ、常に形式にとらわれず斬新な独創性を生み出している。また、能楽師としての舞台上で極限まで制約された洗練された表現方法、所作の美しさは、様式美を追求する茶道においても他と一線を隔している。

平成30年度東京都女性活躍推進大賞優秀賞 受賞